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西方寺と窓の迫

国東半島は両子山を中心とし、そこから放射状に延びた尾根とその間の谷からなる地形から形成されている。西方寺地区もその例に漏れず、北に向かって谷が開け、新竹田津トンネル近くまで下れば周防灘を望むことができる。東は鷲ノ巣岳から真直ぐに伸びる稜線により、西は夷谷の岩峰群へ続く山なみによって区切られている。南は谷の行き詰まりとなって、奇岩が聳え、その後ろには黒木山が立ちはだかっている。3方が険しい山に囲まれているため、他地域へ抜ける車道がない。このため西方寺は自然豊かであり、この行き止まりの岩山の麓に沿ってミツマタが群生している。
西方寺ミツマタ保存会の発行している「ミツマタMAP」(写真①)をみてみると、ミツマタ第5群生地近くに“窓の迫”の地名あり、写真と「迫力ある大きな岩のアーチです」の説明が付いている。
この眼で一度どんなところか確かめたいと思っていた。しかし登り口の場所さえわからない。幸い、知り合いで西方寺在住の小野 重喜さんにルートを聞くことができ、3月8日単身出かけた。西方寺公民館から2つ目の“京来下(きょうらげ)”バス停より少し下の舗装した道が登り口であった(写真②)。ここまでは間違いなかったが、簡単に分かると思っていたのが間違いのもとで、舗装した道伝いに右手に登って行くとすぐに道のない林に迷い込んでしまった。しばらく登ったが迷子になりそうになったので引き返した。諦めて帰る途中にたまたま家の横に細い道があるのを見つけ、登って行くと道の脇に石を積んである山道が続いていた。しばらくすると杉林の中にミツマタの群生が見えた(写真③-1、③-2)。さらに行くと石が積み上がって尾根のようになっていて(写真④)、そこを登って行く。どんどん高くなるので、左手に下ったところ、第5群生地に出た。
“京来下”バス停に戻る途中にも“窓の迫”を探したが、発見できなかった。小野さんにそのことを報告すると、従弟の山口さんにガイドを頼んでくれた。
3月20日、“京来下”バス停で山口さんと待ち合わせて出発する。今回は孫1人も連れて行く。家の横の細い道は間違いなかったが、5、6分くらい登ったところで、苔むした石の道標があることを山口さんが教えてくれた。前回行ったときは全く気づかず、見過ごしてしまった。一部文字が削れている部分もあり読みにくいが「右やまみち、左ゑびすみち」と読めた(写真⑤)、ここを右に折れなければいけなかった。道は段々細くなり、勾配もきつくなる(写真⑥-1、⑥-2)。最後は道がなくなり、急勾配になる。ガイドがなければ到底たどり着けない場所である。出発して20~25分くらい経過しただろうか。登りに四苦八苦している私に、山口さんがあそこだと指さす。その方角を見上げると、木立の向こうに岩のアーチが見えた(写真⑦)。“窓の迫”だ。近寄って写真を撮ると、2人と比べて如何にアーチが大きいかがわかる(写真⑧)。下から見上げると、幅は意外と狭い(写真⑨)。坂を登り切って見下ろすと全体像がよくわかる(写真⑩)。ここからアーチ上を歩く。両側はなだらかなため、下が見えないのでそれほど恐怖心はない。アーチの上からの眺めは絶景で、西方寺の奥に岩の峯がいくつか見え、その背後は黒木山あるいは伊美山か(写真⑪)、左手には鷲ノ巣岳が望めた(写真⑫)。帰途、“窓の迫”を少し下ったところに、山口さんが昔使っていた炭焼き窯が今も残っていた(写真⑬)。大抵は天井が落ちて、周りの石組みだけが残っていることが多いのだが、頑丈に造られていて、完全な形で残っているのを見るのは初めてだった。帰り道に早くも山桜の花が散り始めていた。
帰りに、折角だから、第5群生地のミツマタを見に行った。満開であった(写真⑭-1、⑭-2)。山桜の写真を撮るのを忘れていたので、後日(3月25日)、“京来下”バス停近くからの眺めを写真に収めた(写真⑮-1、写真⑮-2)。
また一つわが町の素晴らしい景観を体験でき、大満足であった。“窓の迫”についての記述、写真は浅学ゆえか見たことがない。初めてのupであるとすれば大変喜ばしいことだ。
ついでに、我が家からの東山の桜の眺めである(写真⑯)(4月2日)。先日の強風でやや散ってしまったが、まだ見頃である。庭の桜と花畑もついでに(写真⑰)。

写真①  ミツマタMAP(窓の迫へのルートに一部誤りあり)
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写真②  窓の迫への登り口
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写真③-1、③-2  スギ林の中のミツマタの群生
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bg6_③_2

写真④  石が積みあがった尾根
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写真⑤  苔むした石の道標
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写真⑥-1、⑥-2  山道
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bg6_⑥_2

写真⑦、⑧  窓の迫
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bg6_⑧

写真⑨  下から見上げた窓の迫
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写真⑩  窓の迫を見下ろしたところ
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写真⑪  アーチの上からの眺め(黒木山?を望む)
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写真⑫  アーチの上からの眺め(鷲ノ巣岳を望む)
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写真⑬  山口さんの炭焼き窯
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写真⑭-1、⑭-2  第5群生地のミツマタと孫
bg6_⑭_1

bg6_⑭_2

写真⑮-1、⑮-2  “京来下”バス停近くからの山桜
bg6_追加⑮_1

bg6_追加⑮_2

写真⑯  我が家からの東山の眺め
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写真⑰  我が家の庭の桜と花畑
bg6_⑯
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horitataiju

Author:horitataiju
大分県国東市にある堀田医院・悠々会です。
院長が国東の魅力を発信します。

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